まぐ太のイケリーマン奮闘記!

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『財務3表実践活用法』を読みました!感想と活かせそうなポイント!

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「財務に強いビジネスパーソンになりたい!」と思って始めた財務3表シリーズの読み進め。3部作の最終作『財務3表実践活用法』を読み終えました。本作では実践活用法というだけあって、財務諸表を実際の経営に活かす具体的な方法が多く詰まっていました。

今回はその『財務3表実践活用法』を読んだ感想と、活かせそうなポイントをまとめてみました!

過去のシリーズは以下からどうぞ

 

www.magta.net

 

 

www.magta.net

 

 

なぜ読もうと思ったのか

1.財務3表シリーズを2作読んで最後の作品も気になっていた

2.より実務に活かせそうな内容が知りたかった

3.財務3表の実際の活用法を知りたかった

過去の2作『財務3表一体理解法』『財務3表図解分析法』を読んだことで、財務や会計について、以前と比べかなり詳しくなれた気がします。しかし「見て、理解することはできるが、実際にはどう活かしたらいいの?」という疑問もありました。僕が目指すイケリーマンのイメージはバリバリ行動し結果も残していくようなビジネスパーソン。知識を習得することは大事だが、頭でっかちで活かせなくてはもったいない。「せっかく学んだことを活かせるようになりたい!」という願望に答えてくれたのがこの本でした!

 

この本を一言で表すと

「会計技術を駆使してビジネスセンスを磨け」

日本と海外のビジネスエリートを比較すると圧倒的に会計分野における知識量に差があるようです。日本のビジネスパーソンはPL、つまり”売上”と”利益”を見るだけなのに対し、海外のビジネスエリートはPLだけでなくBSやCS見ながら、常に事業全体を視野に入れて仕事をしているようです。

経済が今以上にグローバル化していくことが予想される中で、会計技術を駆使ししてビジネスの現場に活かしていくことが今後のビジネスパーソンには求められていきます。

 

『財務3表実践活用法』ポイント3つ!

  • 予算から事業をコントロールしろ
  • 利益と現金の違いを認識しろ
  • 投資とリターンを常に意識しろ

 

1.予算から事業をコントロールしろ

事業経営には予算策定が必要です。僕の会社でも予算が割り当てられていきますし、予算を策定している会社は少なくないはずです。

なぜ予算が必要なのか?

企業を”生き物”として捉えると、論理だけでは全て証明することができず、予期せぬことも起こります。この変化する複雑系の社会だからこそ目標が必要になります。目標を設定することで方向性を定め、目標との差異が出たらその差異を分析してフィードバック管理を行うことができるようになります。

予算策定のスタートは「最大の制約要因のもとで期待できる売上高はいくらか?」という問いからスタートし下記のように論理的に進めていきます。

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予算をつくり実行すれば何かしらの成果が表れます。この成果は必ず予算とは異なるはずです。そこで「なぜ実績が予算と異なったのか」という差異分析を行います。予算を立てて実行した結果を分析し、フィードバック・コントロールを効かせて軌道修正をします。これがPDCAの実践となります。

 

2.利益と現金の違いを認識しろ

利益とはあくまでも会計上のルールに従って計算された数字でしかありません。そのため赤字だからといいて会社がすぐに倒産してしまうことはなく、永久に資金援助してくれるパトロンがいれば会社が潰れることはありません。会社が倒産するのはキャッシュが回らなくなった時です。現金は動かしようのない現実ですが、利益は会計上のルールで計算された数字でしかないのです。

意図的にこの利益を操作することもできます。例えば売掛金による売上を増やすことで利益を増加せることができますが、その売掛金が本当に発生しているものかどうかは財務諸表からはわかりません。しかし「利益が出ているのにCSの営業キャッシュフローがマイナスになっている」場合などは合理的な理由を確認する必要があります。

全ての取引はいずれ現金勘定となります。現金こそが事実であり実態なのです。

 

3.投資とリターンを常に意識しろ

ビジネスにおいて売上と利益より大切なのが「投資とリターン」です。日々の事業活動と投資活動の違いは、投資は一度意思決定をすると途中での方向転換が困難ということです。だからこそ投資は慎重に行う必要があります。

では投資評価はどのように考えるのでしょうか。当然に投資評価も「投資とリターン」の関係で行うのですが、投資評価の際の「リターン」は利益ではなく元気収支を意味するのが一般的です。それは投資案件のような長い期間の効果を考える場合には、人為的に区切られた会計期間で考えるのではなく現金の動きで考えても良いのです(但し法人税は考慮する必要もあります)。

実際に投資評価を行う際に「現在価値」という考えが重要になります。現在価値とは「現在の100万円の価値は、1年後の100万円の価値とは違う」ということです。

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現在手元に100万円があり、それを定期預金に預けたとします。年利が1%だとすると、現在の100万円は1年後の105万円と同等の価値があることになります。同じように1年後の100万円を現在の価値に直すと95万2千円となります。

これから具体的な投資案件の比較をしていきます

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どの案も初年度に100万円の投資をするため、年度「0」が-100となっています。

A案:毎年5万円ずつ入金。5年目に105万円が入金

B案:毎年25万円の入金が5年間継続。

C案:1年目に50万円、2年目に25万円というように期が早いうちに比較的大きなリターンが期待できるもの。

これら3つの投資案件はどれも100万円を投資して、5年間合計で125万円のリターンがあります。これらの投資案件をどのように評価していくべきか見ていきましょう。

多くの企業が投資評価に使っている「回収期間法」(この例の場合、100万円の投資を回収するのにどのくらいの期間を要するかというもの。回収期間が短いほど高効率とされる)で見てみると、B,Cは4年。Aは5年となります。よってA案よりもB,C案の方が効率が良いと言えます。

では回収期間が同じB案とC案は同じ価値の投資案件と言えるのでしょうか。ここで上記で説明した「現在価値」を使います。この現在価値という考え方を使った投資評価の方法にIRR(Internal Rate of Return 日本語で内部収益率)という考え方があります。IRRは投資額とその投資に伴うリターンの現在価値の総額が同じになる利率を計算して求めるもので、投資案件の利率のようなものです。

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 IRRを用いればリターンの総額も回数期間も同じだった投資案件BとCですが、実はC案の方が効率の良い投資であるということがわかります。

 

 

感想

財務3表シリーズを読んでみて、読む前と後では財務諸表に対する考えが大きく変わりました。以前は「売り上げはこの程度で、利益はこのくらいか」といったように財務諸表が表すほんの一部しか見ていませんでしたが、このシリーズを通してPLだけでなくBS、CSの大切さや示している数字の意味が理解できるようになりました。

また本書ではM&Aにおける企業価値の算出方法など、注目されている金融分野での解説もあり今後さらに活用する場面が増えそうです。

あとは行動するのみ!しっかりと実践で活かして自分の力にできるよう頑張っていきます!

 

 

内容

「理解」から「分析」、そして「実践活用」へ。累計50万部突破、「財務3表シリーズ」の第3弾がついに刊行! ! 決算書は「企業経営の成績書」といわれるが、実は過去を振り返るだけでなく、ビジネスの構造や将来を考える材料としても使える。経営者の意思をつかむ、事業再生を考える、予算をコントロールする……。ビジネスのあらゆる場面で財務3表が活用できて、あなたの会社の事業で即、使える! ビジネスマン必読。

Amazonより

 

著者紹介

國貞/克則
1961年生まれ。83年東北大学工学部卒業後、神戸製鋼所入社。海外プラント輸出、人事などを経て、2001年に独立。経営コンサルティングを行いながら、会計研修のオリジナル・プログラムを開発した

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