まぐ太の金融と経営の扉

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『うまくいっている人の考えかた』を読みました。感想と今後活かせそうなポイント!

最近は「自己啓発書」のようなビジネス書はあまり機会が有りませんでしたが、スキマ時間に読書をしようと思い立ったものの、すっと頭に入っていく内容のものでないと、細かな時間で自分なりに理解するのが難しく、「その時間に合う本がないか」とコソコソと考えていました。

そこで出会ったのが、今回ご紹介する『うまくいっている人の考え方』という本です。作者はアメリカの方で、特に自尊心(自分を大切にしようとすること)の研究を行っているとか。

私もなにか問題が起きたときや、うまくいかないときは「自分のせいだ」と自分を責めることが多いです。しかしその自責は「自分の責任だと表面的に反省しているふりをして、その時の反省具合に比べて、その後の改善が弱いな〜」と感じていたのです。本当に必要なのは、「反省した後」であり同じようなミスを、「どう防ぐか」ということでした。そんなきっかけになればな〜と思いこの本を読みました。今回はAmazonKindleにて読みました。

この本を読んだ感想と、自分にとって「これは今後に活かせそう!」と印象に残ったポイントをまとめていきます。

 

この本を選んだ理由

  1. 家庭と仕事に追われ、どちらもうまくいっていない
  2. 自分で自分が嫌になる
  3. 自身のマインドを変えたい

子供が生まれ、今まで通りの働き方では家族にも迷惑がかかる。かといって、仕事の質を落としてまで早く帰ることを優先すると職場に迷惑がかかる。どうしたらいいのか…。と毎日毎日悩んでいました。そんな状況を打破したいと思いこの本を読んでみようと思いました。

この本の結果だからなのか、今では以前よりも早く退社しながら、営業成績は以前と同水準をキープできております。この結果、この本のおかげで、私の生産性が向上した気もします。この本は「こう行動するべき」といったハウツー本ではなく、「物事に対する向き合い方」「マインド」に対するアプローチを行う内容です。私の悩みについても、少なからず「私自身の心の持ちよう」も原因だったのかな、と今も思います。

 

内容を一言で表すと

「自分にもやさしく」

自尊心を研究しているという著者ということもあり、全体的に「うまくいかなくても、必要以上に自分を責める必要はないよ」と優しく寄り添ってくれます。他責よりも自責が強い人のほうがストレスを抱えやすいのかもしれません。

「他人のために頑張りすぎるのではなく、まずは自分を一番大事にしようね」と、全体的にポジティブ思考で、今の頑張っている自分を認めてくれるような印象でした。

 

『うまくいっている人の考え方』ポイント3つ

1.自分のしたいことをする

自分の人生を変えられるのは自分だけです。時間は有限です。その時間をどう使うかは人それぞれ。かといって、「自分勝手に生きる」というわけではありません。自身の人生で重要なこと、大切にしていることに時間を使うべきと感じました。他人の目を気にし過ぎて、自分のやりたいことが他にあることに気がついていながら、他人の求める行動を取ってしまったり、いざ自由な時間ができても、気を抜くとスマホSNSをダラダラと見たりと、楽な方へ流されてしまう怠惰な自分への喝にも感じました。

2.他人の思い通りにならない

他人はわたし達以上にわたし達の人生に興味はないということです。なので、自分を押し殺してまで他人を優先する必要はありません。同じくらい自分の意志や考えを大事にする必要があります。私は他者からの目や評価を気にしてしまうタイプなので、これは意識的に取り組まなければと思いました。ただ、礼儀正しさやさわやかな態度などは心がける必要があります。自分のしたいことを犠牲にして他人を喜ばせる必要はないということです。

3.自分の人生を歩く

1日に30分でも経済や家族のしがらみを無しにして、自分が何をしたいのかを考える時間を作ることが大切だとありました。「人生の目標」や「自分がどうありたいか」を真剣に考えることで、自らの行動の指針となりモチベーションにも繋がります。なんとなく過ぎ去ってしまう日々を振り返るという意味でもいいのかもしれません。

 

その他印象に残った部分

他人に対する悪い感情はさらっと忘れる

私は嫌なことがあっても、自分の中で芽生えた強い憤りを黙殺していることが多いです…。しかしその出来事が起きてからしばらく、その怒りを解消するまでに時間がかかります。それが非常に不毛な時間だということを理解していても、その感情をうまく解消できていない状況に対して、さらにストレスに感じてしまします。このようなマイナスの感情はすぐに忘れ、気持ちを素早く切り替えしたいものです。

感謝・褒め言葉はその場で口にする

恥ずかしながら、なかなか言えていません…。言って悪い気分になりませんし、自分もされたら嬉しいことです。自分がされて嬉しいことは人にも率先して行いたいです。

耳の痛いことを受け入れる
建設的な批判に対して、素直に受け入れましょう。むやみに反発したり相手を批判するように切り替えしてはダメです。よく聞くことですが、それだけ大切なことなのでしょう。しかし「よし、やろう」と思ってすぐに実践できるものでもない気もします。著者は、実践するには「自尊心が大切」とあります。やはり何をするにもまずは自尊心を育てることが大切なようです。

 

感想

「ますは何をするにも自尊心が大切」という印象でした。確かに自分に優しくできないのに、人にやさしくできるはずもないな、と納得する部分もありました。そして仕事ができるイケてるビジネスパーソンは、どこか全体的に余裕を感じることが多いです。その背景にも自尊心が関係しているのかもしれません。

そのほか、断る重要性についても書かれています。うまく仕事を回す、自分の時間を確保するためには、やはり断る力が必要なのかもしれません。このあたりは『エッセンシャル思考』にもある内容でしたので注目でした。

この本に書かれている内容を意識して、まずは自尊心を育てることから始めてみようと思います。

 

内容

人生がうまくいっている人の特徴は「自尊心」が高いことだと著者はいう。自尊心とは、自分を大切にしようとする心だ。自尊心のある人は常に自信に満ちあふれ、失敗やまちがいを犯しても、それを前向きにとらえて次のステップの土台にする心の余裕がある。人生のほとんどすべての局面に自尊心は大きな影響を与えることになる。
本書で著者は自尊心を高める方法を100項目紹介している。これを読めば、自信を身につけ、素晴らしい人間関係を築き、毎日が楽しく過ごせるはずだ。
どこから読んでもいい。そして、できることから実践しよう。あなたはもう、うまくいっている!Amazonより

著者紹介

著者 ジェリー・ミンチントン
Jerry Minchinton
アメリカの著述家。多年にわたり経営者としてビジネスに携わるうちに「人が自尊心を高め、自らの価値を確信することが、人生における成功や幸福に直結する」ということに気づき、
自尊心に関する研究をおこなう。著書は本書をはじめ『心の持ち方』『じょうぶな心のつくり方』など多くが日本でベストセラーになっている(いずれもディスカヴァー刊)。

Amazonより